2017年2月5日日曜日

娘の中学受験で学んだこと


2月1日、2日、3日と小学校6年生の末娘の中学受験につきそいました。

 

自分も嫁も中学受験を経験した身。

長男次男はそこそこ勉強ができ、中学受験をさせましたが、末娘はまったくと言っていいほどできない。

中学受験はしないほうがいいのではないか、、悩むほどでした、

ですが、彼女は性格が楽観的、かつ知識欲がないから、目の前の世界がすべて。

何も親から仕掛けなければ、本人から努力すること、世界を広げていくことはないだろうと思いました。

親としては、少しでも刺激のある環境、世の広さやレベルを実感できる環境に身を置かせたい、目標をもって努力することを経験させたい、と考え中学受験をさせることを決めました。

 

3年前から受験勉強をさせましたが、案の定偏差値はあがらない。

嫁は、仕事+家事+母親の3役をこなしていましたが、プラスして家庭教師と、、。とても大変でした。

小学校6年の後期になって、少しずつ偏差値があがってきました。

志望校をしぼり、その過去問対策に特化し、本番をむかえます。

 

1日、2日は苦戦。

あっけらかんとした娘も少し落ち込んでるのか、やや元気がない様子でした。

たぶんダメだろうな、、という空気。

びっくりしたのは、同じくらいのレベルの友達が、受かった知らせを聞いた時。

下向いて、一瞬、泣いたのです。

この子も知らない間にプレッシャーを感じていたんだな、人と自分を比較していたんだな、と感じました。

さらに驚いたのは、下をむいて一瞬泣いてましたが10秒くらいして笑って上を向いて、関係ない話をし始めたのです。

気持ちを切り替えているんだな、周りを暗くしてはいけないと考えているんだな、自分の弱さを見せたくないんだな、そんな心の葛藤と闘っている娘の姿を見てちょっと感動しました。

受験勉強によって、知らない間に、娘は精神的に成長していたのです。

 

受験勉強は、賛否のわかれるところです。

私も意見が分かれることは理解しています。

ただ、娘にとって、良い経験になったと心から思っています。

娘にとって、なかなか勉強ができない自分と向き合い、できないなりに長い時間をかけて努力したこと、それは良い経験になったと思います。

彼女は人間的にちょっと成長したのです。

 

人間すべてが成長の機会。

私はがんばったもの勝ちだと思っています。

がんばらない人生の方が楽かもしれませんが、がんばって努力し自らの人生を創り上げ成し遂げたいったほうが絶対に楽しい。

自らストレッチ目標を掲げ自ら努力する人は早々いません。

私含め普通の人間は、そういった努力をせざるを得ない環境に身を置いたほうがいい。

ただ、小さいころ、大人になりきれていないころは、自分がわかっていない。

そして世の中を知らない。

そういった時は、親がなるべくそのレベルをあげる仕掛けをしたほうがいいと思っています。

世界や欲のレベルをあげ、頑張るレベルをあげていったほうがいい。

これは、社会人になったばかりの若手に対しても言えることだと思っています。

 

自分は幼少から20代中盤まで、両親から、兄弟から、友人から、先生から、そして社会人時代の上司や先輩から、いつも仕掛けてもらっていたんだと思います。

そういった環境に身を置いていたんだと思います。

環境が、自分の足腰を鍛え、世界を広げ、頑張るレベルをあげてくれたんだと感じています。

 

できの悪い子ほどかわいい、、その言葉を親として初めて実感しています。

娘がちゃんと大人になって、豊かな人生を努力してつかめるよう、もうしばらくの間、娘に仕掛けていきたいと思っています。

 

株式会社フェローシップ

代表取締役社長

小山 剛生

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